アメリカの家は大きくて庭も広いというイメージを持っている人も多いんじゃないでしょうか。
確かに大きい家で広い庭でプール付きというところもあります。
個人的には家や庭の広さよりも環境の違いのほうが大きいと思っています。
日本とアメリカの庭の違いをちょっと紹介します。
カリフォルニアの庭と言えば芝
日本でも最近、芝生を生やしている家が増えてきていますが、カリフォルニアでは90%以上の家に芝が生えています。
学校や公園には必ず芝が生えています。
カリフォルニアは気候的に乾燥しているので、芝を育てるのに水をかなり撒く必要があります。(特に夏)
そのため州都であるサクラメント近郊では水不足対策として、芝の庭をやめる場合は補助金が出ていました。
ですがフロントヤード(表の庭)が芝できれいな緑だと見栄えもいいので、芝生の家がほとんどです。
芝生や木々の水まき
地域にもよりますがカリフォルニアの水道代は毎月固定で、基本使用料を超えると追加料金がかかります。
地域によって1日おきしか水まきをしてはいけないなど決まりがあります。
芝生の面積が広いので、スプリンクラーやホースの先にシャワーを取り付けて水まきをします。
スプリンクラーはタイマー設定もできるので勝手に水まきしてくれます。
植え込みや木に根元に穴の開いたホースを這わせることで蛇口をひねるだけで水まきできます。
日本で言うと農家の水まきシステムが家にあるとイメージしてください。
ちなみにうちの芝生と庭をすべて手動で水まきすると3時間かかります。だからスプリンクラーやシャワーで水をまくのです。
芝刈りの頻度と料金
芝刈りの頻度は週1もしくは2週間に1回程度。
芝刈りをガーデナー(庭師)に頼むと1回20ドルから25ドル。
1か月だと80ドルから125ドルくらい。
自分で芝刈りする場合は芝刈り機(300ドル程度)でガソリンを入れて使用します。
庭の端っこはエッジャーでキレイにして、芝のカスはブロワー(風圧で飛ばす機械)でキレイにします。
庭の広さにもよりますが大体1時間程度あれば表と裏の庭の芝刈りはできます。
庭の木々は?
南国風のカリフォルニアの写真を見たことがある人も多いんじゃないでしょうか。
日本ではあまり見かけませんがヤシの木が庭にある家も結構あります。
木に関してはあまり日本と変わりません。
松の木やモミジ、桜などもよく見かけます。
前回ブログで書いたナッツの木や果物の木を植えている庭も多いです。
プラムやリンゴ、オレンジ、レモンなどは良く育てられています。
ちなみにうちでは柿やオレンジ、リンゴ、桃、梨などを育てています。
柿とオレンジは元々あったもので、リンゴ、桃、梨は種から育てています。
海外の木が大きいのはなぜ?
日本で見かける柳や松はすごく大きく育つので、松ぼっくりも顔の大きさほど大きくなるものもあります。
松ぼっくりは暖炉の着火材として燃やす人もいます。
カリフォルニアの庭の木が大きくなる理由は、木と木の間隔が広いからです。
野菜なども間隔をあまり開けずに育てると大きく育ちにくいでしょ?
同じ理由で、木の根の回りにたくさん土があることで栄養をたくさん吸収します。
30メートルを超える木も珍しくありません。
カリフォルニアの日差しは強く、特に夏場は日なただと皮膚が痛いほど熱く、日陰では涼しいという状況になります。
大きな木があることで家や庭に日影ができて涼しく過ごしやすくなるという利点があります。
ただし冬の落ち葉の時期はものすごい枯葉の量になります。
落ち葉はすべて道路の側溝に集めておくと決まった日時に、市や郡の清掃車が落ち葉を回収していってくれます。
公園の木は10年以上スプリンクラーで水分を与えられているので、大きく育っています。
同様に街路樹もしっかり育っています。
庭事情まとめ
最近ではランドスケープをいじっておしゃれな砂利の庭なども増えていますが、カリフォルニアではまだまだ芝生の家が多いです。
アメリカの中西部や東海岸では、庭の広さがなかったり気候の関係で芝生をあまり育てられないところもあります。
庭に芝生があることで公園のようにくつろげたりもします。手入れは大変ですが。
カリフォルニアに来るときは街路樹や庭を見てみると日本とは違う感覚を楽しめます。
訪れた際はカリフォルニアの景色も楽しんでみてください。
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